2000年頃の博多駅周辺、当時、キッチンカーにランチを求めて買いに来るという文化は定着していませんでした。その頃から、私はキッチンカーでカレーを提供していました。
おかげさまで評判は上々、テレビや雑誌の取材の申し入れも多数ありました。でも、取材を受けてしまうと、新規のお客さまが集まってしまう。そうなると、当初からご贔屓くださっているお客さまが購入できないという、本末転倒な状態になりかねないという思いから全てお断りしていました。
しかし、当時の常連のお客さまが口を揃えて、「取材、受けなさいよ！」、「もっと知られるべきだよ！」と背中を押してくださりました。私はいくつかの取材を受け、その結果、商売はさらに拡大し、仲間を増やすきっかけともなったのです。
当時も今も、お客さまは私たちを育ててくれます。本当に感謝しかありません。
今では多くの仲間たちと、学校の文化祭、地域のお祭り、音楽フェスなど、規模の大小、場所を問わず多くのイベントで出店する日々です。
成長できた結果、ささやかではありますが、災害発生時、物資提供や温かい食べ物をお届けするなどの支援活動も行っております。被災者の方はもちろん、ボランティア、支援者の皆さまにも温かいものが行き渡るよう心がけています。
会員の皆さまの、また地域や業界の発展のため、これからも「美味しさ」と「楽しさ」をお届けして参ります。
これからキッチンカーを始めたいと考えている方も、お気軽にお問い合わせください。

荒川　康広